遺産放棄【相続手続き】

目次

  • 遺産放棄とは
  • 遺産放棄の手続きの流れ
  • 遺産放棄の効果
  • 手続きの注意点
  • 専門家への相談をおすすめします
  • 【参考】足立区の相続を取り巻く状況

遺産放棄とは

相続人が故人の財産を一切引き継がない手続きをいいます。
相続では、預貯金や不動産などの財産だけでなく、借金や未払い金などの負債も相続対象になります。
そのため、負債が多い場合や相続によって経済的な不利益を受けると判断した場合に、遺産放棄という選択が行われます。足立区では2024年度に年間8,951人が亡くなっており(出典:足立区「数字で見る足立 令和7年・区民生活」)、こうした相続の場面は決して他人事ではありません。負債の内容や財産の状況によっては、遺産放棄が最善の判断となるケースも少なくないため、相続発生時には早めに専門家へご相談ください。

遺産放棄の手続きの流れ

1.放棄の申述
相続人は、相続開始を知った日から3か月以内に家庭裁判所へ遺産放棄の申述を行う必要があります。足立区では2024年度の年間死亡者数に対し、高齢単身世帯が52,599世帯にのぼることから(出典:東京都「世帯主が65歳以上の区市町村別単独世帯数」)、相続人が遠方に住んでいるケースや、放棄を検討するケースも少なくありません。

2.家庭裁判所への申立て
家庭裁判所に「相続放棄申述書」を提出し、相続放棄の意思を正式に示します。

3.申述書の内容
申述書には、相続人の氏名・住所・相続関係・放棄の理由や意思などを記載します。足立区内には空き家が43,850戸(空き家率10.89%)存在しており(出典:総務省「令和5年住宅・土地統計調査」)、負債や管理負担の大きな不動産を抱えた相続において放棄を選択する事例も増えています。

4.公正証書による方法
公正証書による意思表示も可能ですが、一般的には家庭裁判所へ申述書を提出する方法が用いられます。
遺産放棄が受理されると、相続人は法律上「最初から相続人でなかった」とみなされます。これにより、相続財産や負債のいずれについても一切の権利義務を負わなくなります。足立区では43,850戸(10.89%)にのぼる空き家が存在しており(出典:総務省「令和5年住宅・土地統計調査」)、管理が困難な不動産を含む遺産を抱えるケースも少なくなく、こうした場合に遺産放棄は有効な選択肢となり得ます。
遺産放棄の手続きには期限があり、相続開始を知った日から3か月以内に行う必要があります。また、いったん放棄をすると原則として取り消すことはできず、その後は相続人としての権利を主張できません。足立区では2024年度の死亡者数をもとに算出すると、相続放棄の判断を迫られるケースが毎年相当数発生していると考えられますが、特に注意が必要なのは、足立区の高齢単身世帯が52,599世帯にのぼり(東京都「世帯主が65歳以上の区市町村別単独世帯数」)、故人の財産状況を把握しにくいまま期限を迎えてしまうケースです。さらに、足立区の住宅地平均地価は410,761円/㎡(前年比+6.3%)と上昇傾向にあり(出典:東京都「令和8年地価公示価格(東京都分)」)、不動産を含む遺産の評価が想定を超えることもあるため、負債だけでなく資産の価値についても慎重に見極めることが求められます。
遺産放棄を検討する際は、故人の財産と負債の状況をよく確認し、将来への影響を慎重に判断することが大切です。

専門家への相談をおすすめします

遺産放棄には、家庭裁判所への申立てや書類の提出など、専門的な手続きが必要です。判断に迷う場合は、早めに専門家へ相談し、正確な情報と助言を得ることをおすすめします。足立区では相続税の課税被相続人が940人にのぼり、納付税額は264.45億円に達しています(出典:東京国税局「令和6年 相続税 5-1 申告・課税状況」)。こうした実態からも、相続に関する判断を誤らないよう、専門家のサポートを活用することが重要です。足立区 相続税・贈与税相談プラザでは、提携弁護士と連携し、手続きがスムーズに進むようサポートいたします。

【参考】足立区の相続を取り巻く状況

足立区では、年間死亡者数が8,951人に上り、65歳以上の高齢者は168,142人(23.80%)、75歳以上だけでも102,216人(14.47%)を占めています。高齢単身世帯は52,599世帯に達しており、相続が身近な問題となりつつあります。持ち家世帯は161,395世帯(47.2%)、空き家は43,850戸(空き家率10.89%)存在し、住宅地の平均地価は410,761円/㎡(前年比+6.3%)と上昇傾向にあることから、不動産を含む相続手続きの重要性が年々高まっています。
(出典:中小企業庁「2025年版中小企業白書・小規模企業白書」/国土交通省「建築着工統計調査」/国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」・足立区統計書/国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」/東京国税局「令和6年 相続税 5-1 申告・課税状況」/東京国税局「令和6年分 相続税の申告事績(東京都)」)
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